先日、昨年受験された方の合格発表がありました。
まずは、合格者の皆様、合格おめでとうございます。
自分も2年前に合格したわけですけれど、やっぱり合格通知が来た時は嬉しかったですね。
其れと同時に、ほっとしたと言うのが正直なところです。
ただ、こんなことを言っては何ですが、行政書士の資格ってレベル的には法律資格の中では最低レベルですからね、上には司法書士さんや弁護士さんがいますし、会計士、税理士さんは無条件で行政書士になれるわけでして、日々の精進はしなければならない。というのがこの先の課題になるんだろうなと思います。
ただ、目的合って試験に合格して資格を取ったわけですから、大事にしていただけたらなと思います。
結果の内容を見たところ、今年は合格率が10%ぐらいだったようです。やはり毎年4000人ぐらいは合格するという暗黙の了解があるみたいなので、その範囲での順当な合格率だったと思います。
記述式の部分は毎年いろいろとありますけれど、択一との調整、合格率との調整みたいなものが有るように感じます。今年は特に、択一が簡単だったらしいので、それがどれだけ取れたかが合格を左右したのではないでしようか。
都道府県別でみるとやはり東京の合格率は高いですね、特に首都圏は13パーセント前後ありました。地方で一番悪かったのは大分県ですかね?3%ほどでした。
この差は凄いですね。
まーこういう事からも何となくわかるのですが、個人的にはこの合格者の中味なんですよね。
私が個人的に感じるのは首都圏の合格者が多いのは優秀な方々が首都圏に集中していると言う事です。大学も多いですしね。資格学校の有るなしは今の時代はほぼ問題にならないと思います。このコロナ課で軒並みインターネット配信されている受講形態がほぼ認知されていますし、実際学校に通おうが自宅で受講しようがないようには変わり有りません。
勿論、地方に住んでいる方が優秀ではないと言うのではありません。
要は、この試験に受験されている方々が行政書士を本来目指していない方が多いと言う部分です。
まず、司法試験受験生の受験科目の保ほとんどは行政書士試験と全く同じであると言う事。司法試験受験生は必ずしも皆さん弁護士になれるわけではありません。つまり、俗にいう三振博士、三回試験を受けて落ちた方もいらっしゃるので、そういう方々は司法試験の予備として行政書士試験を力試しやすべり止めで受ける方が多いのです。
ハッキリ言って、毎日法律の勉強を朝から晩まで2.3年も勉強していれば、ゆうにこの試験を合格できるレベルには達します。合格するのは簡単でしょう。
又、公務員試験の国家1種や2種を受験される方もそうです。試験科目はホボ同じです。仮にこのような方々は公務員になって長年勤務していると特任と言われて、退職後届け出ることで行政書士になれてしまう。要はそのぐらいのレベルの人だからokというわけです。
その方々も、公務員試験に合格するとは限りませんから、力試しでこの試験を受ける方もいれば、すべり止め資格と言う事で受験される方が多々いらっしゃいます。
更に、司法書士さんは民法商法は被りますし、何も準備しないで素面で受けてすんなり合格する方も多々いらっしゃいます。
この話を総合すると、前にも同じようなことを書いたかもしれませんが、実質的にこの行政書士という資格を単願で目指して合格されている人は全体の半分ぐらいしかいないのではないか?というのが私の個人的な推測です。
つまり、合格率は5%ほどといったところでしょうかね。
そう考えると、やはり結構大変な試験なんだよな。って、ど素人から始めた自分としては感じる次第です。まー、合格したからラッキーだったんですけれど。
ですから、もし今年不合格になった方で、来年も受験される方、今年不合格だったのは残念だったけれども、そもそもレベルの高い試験だと言う事と、まだまだ成長過程だったと思って割り切って考えてもいいのではないかと思います。
簡単だったのは昔の話、今はそれなりの試験です。気持ちを新たに頑張っていただければと思います。