最近やたら裁量労働制の話が話題になっていますね。
いろいろと有りますが、私の個人的な私見としてはこんなことしたら世の中小企業は崩壊
思想な気がします。
私は大きな会社から小さい会社までいろいろと経験して来ましたけれど、
大きな会社⇒残業時間は多いがきっちり働いた残業代は出ていた。
中位の会社⇒みなし残業代制度で20時間だったが残業が多く越えた部分は残業代が出ない。
小さな会社⇒残業時間は殆どないがサービス残業だった。
そんなイメージを持っています。
大きな会社は繁忙期で100時間越えとか平気であり、2重の残業帳簿を作って見た目は違法のないように調整し、超えた部分を翌月に振り替えて残業代を払っていたなんて事がありました。
中位の会社は個人的には最悪で、医療系でしたけれど常に仕事が飽和状態で、みなし労働20h
分の残業代は出ていましたが毎月残業時間は40時間を越えていたり休日出勤をさせられたり
ブラックでした。
つまり、結局みなし労働は、「早く終わったり暇だったら早く帰っていいよ。それでも20時間分
の残業代は払うよ。」といい事を言っていますが、企業はさ20時間以上掛かるような業務量を与え、労働者をサービス労働させる事によって利益を詐取しているところが殆どなんじゃないかなと思います。
だから、私は絶対みなしのあるような会社には行きたくありません。
労働者として最低限、働いた分はもらいたいですし、お金を目的としないなら労働時間と言う規定が有る以上定時で帰りたい。それが契約と言うものだと思っています。
また、最後に小さな会社ですが、私のいたところはそもそも論、あまり忙しい会社ではなく殆ど
定時で帰れました。偶に残業がありましたが、残業代は出なかったけれど夕食の出前が出たり、
病院にいくからと早めに相対させてもらったりとか、持ちつ持たれつ間で考えたらまーそれなりにありなのかとも思います。
ただ、人が少ないので有給休暇が使えなかったり、結果的には労働者の法的な権利が行使できない環境のため結局は損していると思います。
年間最低10日の有給、日給1万円として全く使わなくて消滅したら年間10万円損をしたのと同じことです。
結局、どこかでどうしても損するわけです。
正直こんな労働環境って先進国では日本ぐらいですね。
欧米、ことフランスではいわゆる労働基準監督官が常に街中の会社を抜き打ちチェックしていて
労働者を勝手に残業させたり、たとえば労働時間が過ぎているのに会社内に居たりするだけでとんでもない罰金を払わせられたり経営者が処罰されたりします。
つまりは、仕事は仕事、プライベートはプライベートをはっきりさせ必要以上に人を仕事で拘束してはいけない。と言うことなのでしょう。
(ある意味当たり前の話)
そもそも論、日本は平気でサービス残業なり休日出勤させる世の中なのだから、まずそういった取締りを強化しないと話にならないと思います。
前の会社はタイムカードがなくカードを通してコンピューター管理していましたが、最終的には勤務時間のデーターを人事が給料計算時に修正してデータ上20時間残業と修正していました。
これが厄介で、タイムカードではないので労働者には証拠が残らないのです。
ある意味悪用ですね。
企業は営利主義なんだからいかに労働者を安く働かせて使い捨てするかしか考えていませんよ。
そうでもなかったら、海外進出して工場作ってコスト削減なんてしませんよ。
先にあげた例しかり、中小企業は法律的ルールなんて守らずにお手盛りなんだから。
当然こんなことをしている会社には残る人は少ないです。
折角人を雇っても数ヵ月後には退職する人は多いですし、人自体が集まりません。
終いには悪いうわさがネット上に掲示され、募集を書けたも人の応募すらなくなるというのがセオリーです。
そう考えると、自分自身で稼げる能力って今後大事だなぁと思います。