行政書士の試験が終わっても、加入していた(とはいっても答練だけ)資格予備校から相変わらずダイレクトメールなりがやってきます。
3分の2は今年の受験講座の案内(合格したことを伝えていないので)が、そのままやってくるのと、合格した人向けの広告が入ってきます。
実務講習って分野ですね。
行政書士は基本的に個人1人経営が多いので事務所にひつを雇う余裕はないし、そもそも経営が
バンバン成り立つような業務形態ではないのでとりあえず合格してから行政書士会主催の研修会
や地域の支部会の事前ボランティア相談などに無料奉仕して実務を覚えながらできる仕事を
やって一人前になるというような暗黙の世界があるそうです。
そんなわけで、行政書士会とは別に現場で活躍している実務家行政書士を講師に実務講座なるものが存在しています。
これが結構高い。正直どれほどのレベルを教えるのか良くわかりません。
一般的に受験講座を申し込んで合格までに30万くらいのお金がぶっ飛び、登録に30万から40万、
さらにそれとは別に実務講習等の講座を受けるとまた2.30万単位のお金が軽く飛びます。
資本金100万円で運営を開始したとしてもそのときまでには最低200万位は必要なんじゃないでしょうか?
中には開業と同時に金融公庫から開業資金を借りる人も居るそうですが、どうなんでしょうかね?
リスクの無いところに利益は無いので勝負に出るのはいいと思いますが、よくよく考えないと危険です。
で、いつも引っかかるのが横のつながりとか同期だから云々と言う話です。
確かに横のつながりって大事ですけれど、合格祝賀会って所で見たこと無い人に名刺(個人情報)
をばら撒くっていうのが私には全く良くわかりません。
しかも、開業場所が既に自宅とは別にあるとかならまだしも、基本的には自宅開業しているわけだからあんまりそれっていいことじゃない気がしてしまうんです。
この業界は上記に書いたよう、合格後はちょっと特殊な業界なので「ひよこ狩り」と呼ばれる風習があるそうです。生まれたばかりの何も知らないひよこを何も知らないことをいいことに、やれこの機材を買ったほうがいい、だの、この講習を受けておいたほうがいいだの、一つのマーケットみたいなのが出来上がっているわけですね。
全くいらないようなものを実務には必要とかそんな手口なのかなぁなんて想像していますが、むやみやたらに開業してもいない段階で、名刺を大量にばら撒くことで逆に「自分はひよこです。鴨ってください。」と言っている感じがしてしまうのは私だけでしょうか?
それに実際開業するなら開業するでもうその人には開業と言う意思があるのだから周りがどうだのとその気が有るのかないのかもわからない人と知り合いになってどうするのかな?
そんなこと相談するまでもない気がする。
自分ならとりあえず今は、今までお世話になった人、先輩とか会社の上司とか同僚とか学校の友達とかそういう人たちと合って感謝の気持ちを伝えたり、今後の展望を話したり報告したりすることの方が大事だと思うんですけれどね。
知らない人への挨拶より、今までの仁義の方が大事なんじゃないかと思う次第です。