一昨日、大阪に転勤になる友人を囲んで当時の学生時代の友人を緊急招集して飲み会を開きました。
一部、数年ぶりに再会できたゼミの先輩が居て、実は其の先輩も銀行マンだったのです。
先輩は既に部長さんになっていて会社の中で何をしているとか、転勤になる友達のはなしよそに、其の話で盛り上がってしまいました。
先輩は本店の中にいる人なのですが、「最近銀行も訴えられる時代なんだよ」ときいてびっくりしました。
「え。何が原因で?」
とたずねると、個人の相続がらみで訴えられるケースが多いんだそうです。
つまり、お父さんなりお母さんが倒れて入院、お父さんの口座から預金を引き出す際に問題が発生するのだそうです。
たとえば、子供が二人居て長男が家を継いだ。
長男がお父さんの口座からお金を引き出す。
確かに、入院費を引き出すなら問題は無い。しかし、ありがちな話だが、10万円の入院費と
いっても、少し多めに引き出すことは良くあることだろう。
で、それにいちゃもんをつける次男が出てきたりすると話が複雑になる。
そのため、銀行はトラブル回避のため本人確認が厳格になっていくわけだ。
後から、「何で本人でもない人がお金をとりに来て、払ったの?」となるわけ。
確かに民法上、准占有者に対する弁済という規定があり、ある程度の部分に関しては
認められるため銀行は責任をおわない。
しかし、度が過ぎる額だった場合話は別。
その額の上限はわからないが、私も前に郵便局の口座で100万円を下ろす際、本人がおろし
に来ているのに中々降ろさせてくれなかった経緯がある。
「何に使うのかとか散々聞かれた。」身分証明を出しているにも拘わらずだ。
なるほど、銀行もいろいろとリスクヘッジしているのね。
また、補足になるがキャッシュカードだと一日50万しか降ろせない。
窓口で降ろせないからキャッシュカードで毎日降ろすことを考えても、ちゃんと後ろで
銀行側はコンピューターでチェックしているため怪しいと思うと裏で動き出すらしい。
結局お金を預けても一気に降ろすことはなかなかできない。
銀行の預金補償額は1000万円までペイオフされるから、お金は一つの銀行にまとめずに
分散しておくことが望ましいなと感じたわけです。
自分は全くエリートではなく底辺の人間なのだが、どういうわけか周りにたくさんのエリートが居てしまう。「だからなんだ」という話なのだが、こんな後輩、おバカな同期であっても可愛がってくれる人が未だにいるということはとてもありがたく嬉しいことである。