今日は、ちょっと中小企業についての雑談をしたいと思います。
最近、日本は景気がいいといいますが、中小企業で働いている私としては全くそんな実感はございません。
むしろ景気は悪く感じます。
このブログでもお話していますが、もし仮に日本の景気が良くて一つの会社でずっと働き、将来らいの展望が見込めるのであればキャリアアップだのセカンドキャリアなど考える必要はなく一つの仕事を集中してこなしていけばいいだけなのですが、実際はそうも行かないのが現状です。
たとえば、何度か紹介させていただいている東京都キャリアアップ講習なんかに参加していると、其の講座にはいろいろな職種の方々が参加されています。
たとえば、電気工事士なんかで言うと、全く関係のない事務系の人から、建物の内装屋さん、不動産屋さん、建物のダクト屋さんなどさまざまです。
機会があってお話を聞くと、やはり個人でやられている方々は仕事がないので仕事の範囲や枠を広げたいという意味で講習を受講し資格を取りたいという方々が殆どでした。
確かに、自分の持っている顧客さんが、ちょっとしたことで仕事を依頼することはあると思いますし、内装屋さんなら「家の壁をくり貫いたら電気の配線が出てきちゃった。」何てことも有るでしょう。
そんなときに、電気のことを少しでも知っていれば自分で対処できてしまうこともあると思います。
外注に出すお金を自分で確保できる。サービスとして処理できる。と言う利点は顧客に対しての利点のみならず自身の経営にとってもプラスに働くことは間違いないでしょう。
みなさん良く考えていらっしゃるな。努力なされているなと感じます。
また、設備業界と言うと男性社会と言うイメージがありますが最近はそうではありません。
講座に通っていると女性の受講生も何人か見られます。
確かに半数まではいきませんが2割3割は女性です。
日本もだいぶ男女差別のない世の中になりました。
働き方改革で、年配であれ女性であれ、少子高齢化のため働く人を確保していかなければ日本の経済は維持できない世の中になっています。
個人的に技術の世界と言うのは面白いなと感じます。
日本は資格大国で資格がないとできないことが多々あります。
少子高齢化で働く人が居ないから海外から人を連れてきて働かせればいいという人も居ますし、現に最近都内を回っていると外国人労働者が多いこと多いこと。
事務系の職種であっても、国際化が広がっているため企業は何も資格の必要のない仕事を誰かにやらせるのであれば、日本人でなくても良くなります。
コンビニでたくさんの外国人が働いているのがいい例ですね。
むしろ仮に日本語と外国語を話せるというのであれば、2ヶ国語を話せる外国人を雇ってもいいかな?と思うのも無理はありません。
差別化を図れるならば、其処にメリットがあります。
土方現場に行けば外国人がトラックや重機にのって現場作業をしている光景を良く見かけます。
日本も凄い時代になったものだと感じますし、そういった仕事を外国人に取られてしまっているんだなとも感じるのです。
そこで、設備系の資格と技術と言うものを考えます。
確かに、海外にも電気は存在し技術を持っている方々が居ます。
したがって、日本に来ても其の技術は生かされます。
しかしここで、外国人にとって問題が出るのは日本の資格を取らなければ其の技術を生かせない。と言うことなのです。
つまり、公正な試験に合格しなければ技術があっても仕事ができないというわけです。
外国人は日本語を勉強し話すことはできますが、なかなか読み書きまではできません。
日本は面白い国で、日本語もひらがな・カタカナ・漢字、ところどころ英語の単語が使われる
変な国なのです。特に中国人は別として漢字はみんな苦手です。
試験は日本語で出るわけで、外国人の多くは其処で躓きます。
(当然、努力している方々は勉強して年数をかけても受かるでしょう。それは時間の問題です。)
したがって、私が思うに外国人はなかなか、この設備系と言う世界には肢を踏み入れられない。
と言うのが私の視点です。
行き着くところ常に人不足が発生する業界というイメージを持っています。
故に、チャンスだと思うのです。
業界全体が危機感を持って技能者を作りやすい環境を整えている。(受験要件の緩和など)
統計で見ても平成1ケタ台の合格率は学科・実技ともに約50%ほどですが、平成2桁代になってからは学科60%実技に関しては70%近くまで上がっています。
受かりやすいときに確実に流れに乗って受かっていくというのは大事なのかな?と思う今日この頃です。