今日は良く試験の難易度などを示す、一基準である受験回数について述べたいと思います。
これは私が個人的に違和感を感じることなんですが、受験暦1回で受かった、2回で受かったということで凄いとか凄くないとかいろいろと言われることにとても違和感を感じます。
確かに、受験回数はこれから受験を始める方にとっては一つの基準になるのかもしれませんが、個人的に言わせて頂くと全く意味のない基準です。
人それぞれ個人の能力に差が有ることは皆さんも解ることだと思います。
頭のいい人は頭が良いし、頭の悪い人は頭が悪い。
記憶力のいい人がいれば悪い人も居る。
応用力がある人も居れば応用力がない人も居る。
記憶ができたからと言ってもたとえば試験問題は条文問題がそのまま全問出るわけではないし、それぞれのバランスが加味されていわゆる合格レベルと言うものに到達するのではないかと思います。
しかし、其処は試験、どこが出るか、何が出るかが解らないのが試験ですから、時の運で合格レベルに達していたとしても落ちる人は居るし、はたまた全く勉強しなくても択一試験だけで180点をとれば運だけで合格することも全く不可能ではないのも事実です。
まず私としては、いわゆる合格レベルというレベルには勉強する時間さえあれば遅かれ早かれ到達することは間違いないと思います。絶対受かる試験だとは断言できませんが、勉強さえしっかり続けていれば合格レベルまで達することは可能で後は時の運次第というのが実際のところでしょう。
段階的に言えば
勉強を始める⇒手ごたえを感じてきて合格レベルになる⇒合格が近づきやがて受かる。
と言う流れなのです。
良くちまたで、行政書士試験は簡単だ。5回も6回もかけて取るものではない。とか、1回で受かるとか言われてますけど、5回6回受験して合格した人をそういう風に言うのはちょっと納得がいきません。5回6回受けていたとしても最初の4回、5回は何も勉強していない状態で、合格年の1年だけ必死に毎日勉強していたのかもしれないし、試験前最後の数ヶ月退路絶って勝負に出た人だって中に入るはずです。また、仕事等をやりながら一日1時間じっくり勉強を継続し受かった人なのかもしれません。それはぜんぜん内容の異なる事であり価値基準が違うのです。
むしろ私は、毎日1時間づつでも継続的に勉強され合格された人のほうが凄いなぁと思います。
自分が逆の立場だったらまず無理だと思うからです。
自分がどういうプロセスで合格していくかと言うことは試験勉強を始める上でしっかりプランを立てることをお勧めします。
しかし、これはレックの横溝先生も言っていたことですが、2年計画だからと言って1年目の本試験を甘く見るな。と言うことは再度私も主張したいところです。
人間甘えが出ると本気にはなりません、本気で受けて玉砕しなければ次の大事なステップにならないのです。これは公開模試にもいえることですが、練習といえども本番と同じ気持ちでなければやる意味がないということです。
本試験は試験開始30分前から参考書を見たりすることはできません。公開模試の場合試験直前まで参考書を眺め、模試の結果で一喜一憂する人がいますが、それじゃー
本番さながらと言う実験にはならないわけです。
この試験は合格率10%前後のいわゆる難関な試験の一つなのかもしれませんが、司法書士試験や司法試験と比べたら遥かに合格しやすい試験であることは確かです。正しい勉強方法とスケジュールを組んで自分自身を管理していけば合格できる試験であると思いますので、表面的なことに惑わされずにがんばって頂ければと思います。