では次に行政法の勉強方法ですが、正直一番てこずったのが行政法です。
行政書士と言うくらいの試験ですからその根幹である行政法ができないことには話になりません。
ここを確実に2問ないし3問ぐらいの間違いに抑えないと後々大変なことになりますので心して掛かってください。
まず、行政法と言っても行政手続法・組織法・不服審査法・事件訴訟法・地方自治法・国家賠償法と細かい法律に細分化されていてそれをまとめて行政法と言う枠でまとめているだけです。
なので個別的に覚え、理解する必要があります。
しかしこれがなかなか難しい、まず一番悩ませたのは言葉・単語の問題です。
言葉や単語が特殊なため、聞いてもまったく意味が解らないのです。
更に、たとえば「許可」「届出」「認可」なんてことば日常的に良く聴くし使われている言葉ですが、実際「許可」と「認可」の違いはなんだ?と聞かれると解らないんですよね。
さらに行政機関の中のことってあんまり知らないことが多いためイメージし辛いところがありました。したがって、言葉や単語の問題に対しては定義を覚えたり、たとえば裁判手続の流れと行不服審査の聴聞手続を比較して言ったり頭の中でイメージしてどういう流れで事件を処理していくかと言うことを記憶していくことが大事だと思います。
併せて、行政法は判例の知識が憲法の勉強と同様にとても重要です。そのまま試験の問題になりますので過去問に出てきた判例、最近できた重要判例は必ず目を通し最低でもその結果について理解しておくことが必要です。
月に一度判例読み込みの日をつくりひたすら事例を読み込んで記憶していました。
イレギュラーな問題はあまり出てきませんので過去問と公開模試。答案練習会の問題を丁寧に回していけば力はついてきます。基本手続き的な流れの問題ですから民法よりもはるかにとっつきやすく、事例を知っていれば点もついてきますので一定期間時間を確保し一気に勉強するのもよいかもしれません。
何度も回せば自ずと力がついてくるそんな科目であると思います。