では最後に、記述対策についてお話したいと思います。
記述問題は行政法と民法が出るわけですが、基本的には択一の延長線上にあるものと捕らえればいいと思います。
ただし、記述式と言う形で実際に書くわけなので曖昧な知識だと当然のことながら文字として書いていくことができない。ないしは嘘を書くことになり大減点です。
したがって、行政法にしろ民法にしろ択一の一肢一肢を確実に切る。そして理由付けが正しくできる。と言うような勉強方法をしていれぱある程度対応できると思います。
とは言え、やはり正確に字数制限がある中、完璧な解答をすることは難しいです。たとえば1問20点満点で満点を取ることはかなりしんどいですね。
7割取れればエクセレント。半分で御の字です。
伊藤塾の森先生も言っていましたが、記述式は野球で言うところのホームランを狙うのではなく、3問をバント、バント、バントで1点を取る。と言う戦略を取れ。と言っていましたがホントにそうだとおもいます。
部分点、キーワードを当てていけば得点は加算されていきます。
自分の合格もそうでしたが確実に半分、30点を取ればいいのです。
また私の場合は記述式に難がありましたので公開模試以外に唯一レックで記述式講座をとりました。そしてそれを定期的に繰り返しました。
直前期であっても毎日記述式問題を解く癖をつけて答案構成のイメージトレーニングを続けることが大事です。
私の場合は最後の一ヶ月は毎日30分だけと時間制限をし問題を解けるだけ解いていました。
この際、問題構成のイメージトレーニングを中心に、字数制限等は考えず、キーワードになりそうな部分だけピックアップして書き込むというやり方です。
これだと1問に消費する時間は少なくて済むのでとても効率がよく、頭の体操にもなります。
最後にもう一度だけお話しますが、記述式は水物です。そのときの択一の出来具合によって採点方法は変わりますし、未知数の部分が多いのでここで大逆転する戦略はあまりお勧めできません。
あくまで択一重視である試験形態であることは忘れないでください。みんなができている平均点を取れればいいのです。半分それがだめでも20点、1/3を確実に取る。
その分、択一でどれだけ取っているかが勝負の分かれ目です。択一160、記述式20で180点で合格できるわけですから、これを基準に普段はそれぞれ+10点、択一170点、記述30点を目標に20点分のアドバンテージを作っておけば、安心して合格できるはずです。
現に予想点200点から実際は12点マイナスになった私でも、188点で合格できていますからね。