今回は自分自身にとって意味のある資格と言うものについてご紹介したいと思います。
私は、会社の中で総務関連職についていたわけですが、中小企業の場合総務の仕事は
大手と違って行もの範囲が細分化されていません。
簡単な話「営業以外は全部やれ。」と言う感じです。
そうなると、給与計算から経理、社会保険、人事、労務なんて話が出てくるわけです。
ただ、会社が小さいがため内容の質と言う意味では掘り下げたことはしておらず、
広く浅くといった知識なりが必要になってきます。
また、小さい会社は経営者の意向が強く、個人事業的な対応となることが多いです。
現に私も、会社勤めをしているにもかかわらず、会社の社長さんの個人財産的の
処理を仕事としてさせられたりしたこともありました。
さらに、従業員の方々から自分の年金はどのぐらいもらえそうか?とか、住宅ローンについて
聞かれたりした事もあります。
総務として持っていると何かと相談事が来たりしてそれに対応できるとやはり社員間での
信用は増します。
で、そんなこともありFPと言う資格に興味を持ちました。
FP(ファイナンシャルプランニング技能士)ですね。
簡単に言えば、「人々の暮らしとお金」に関するアドバイザーです。
専門的な仕事としては、よく生命保険関係の方や金融関連の職種の方が持たれたりしています。
私は現在2級まで所持していますが、棒王手の外資系生命保険会社さんなどから営業の
オファーを現在も何度となく、いただいています。
基本私は営業は不向きなので常にお断りさせていただいておりますが、
もっていればもっていたらで求人自体はあり、転職にも有利なところがあるかと思います。
組織の概要
まずFP資格の組織的なものをご説明します。
いろいろな経緯があるようですが簡単にお話しすると、FPに2つの組織がありまして、
日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)
の二つの組織がまずあります。
日本FP協会が主催するのはAFPやCFPといった認定資格で
きんざいが主催するのは技能士検定、すなわち国家資格になります。
FPは元々海外から来たものなので、日本で技能検定が行われる前に既に海外では存在していた
訳なのです。それが日本にやってきて日本FP協会が作られました。
したがって、世界基準で考えると技能検定よりもCFPのほうが知名度はあり、
日本でCFPを取れば世界で使える資格と言うことも言えます。
AFPはそのCFPの簡易版資格と言うことでイメージできますが、海外で私はAFPを持っています
と言っても、日本国内版なので認知されるかどうかはわかりません。
よくテレビや雑誌の記事等で解説等されている専門の方々は、調べてみると大体CFPまでお持ちの方が殆どかと思います。
話を一旦元に戻して、
組織が二つあるわけですが、じゃーどっちを取れば居いいのか?と言う話になります。
結論から言えば、2級資格までは原則同じ試験を受けると解釈してください。
大まかに言うと、ベースの資格は、きんざいの技能士資格、それを取ってFP協会の
講習やカリキュラムを修了してAFPなりCFPの箔が付く。
そういうイメージでよいと思います。
たとえば、私の場合2級技能士は持っていますが、これだけではAFPにはなれません。
FP協会の講習を受け課題等を提出し許可されて始めてAFPなれるのです。
これは行き着くところ、AFPやCFPは専門家集団であり常に最新の知識のバージョンアップ
を念頭においています。したがって、常にバージョンアップを怠る人は専門家集団として
どうか?と言うことが言いたいのではないでしょうか?
ちなみに、技能試験は国家試験なので一度取得したら効果は一生です。
定期的な義務としての講習会等の参加義務はありません。
もちろん、AFPやCFPでない技能士1級の方や2級の方が能力がないのかといえば、全く
そうでは有りません。FP協会に加入されなくても個人で勉強を継続されている
優秀なFP技能士さんはたくさんいらっしゃいます。
これは技能士2級まで取った私の場合ですが、行き着くところFP協会に入りAFPの認定をもらい
また認定を継続すると、どうしてもお金が掛かってしまうのがネックなのです。
定期的な会費や講習受講、認定を維持するためのコストが掛かりすぎるのです。
まして、専門として業務をやっているわけではないためそこまで費用を出すことはできません。
会社が出してくれるならいいのですが、手当てすら出ない会社だとしたら。。。ねぇ。
つまり、受験するに当たっては自分がこの先どうなりたいのか?と言うことが大事です。
本職としてやりたいのなら初めからFP協会側のカリキュラムで進むほうがトータルでコストは
安くなります。
一方、私のように基本的な知識が知りたい、または将来本職としてやりたくなったら、
多少お金がかかるが、FP協会側に鞍替えすればいい。
というような場合はきんざい側のカリキュラムで進めばよい。と言うことになります。
基本的な知識能力は
技能士2級=AFP
技能士1級=CFP
ですから、その点は心配要らないと思います。
ここでちょっとお気づきになったと思われますが、
FP協会に技能士3級に対応する認定資格と言うのはありません。
では、3級って何?
と言う話になりますが、ここがポイントです。
実はAFPは先ほど申し上げたように、技能士2級を持っていることが大前提なのです。
しかも、技能士2級の試験には資格要件と言うものがあり、誰でもいきなり試験を受けられる
訳ではないのです。
・AFP認定研修の受講修了者
・3級FP技能検定合格者
・FP実務経験2年以上
のいずれか1つが必要です。
つまり、普通にFPと関係のない世界で働いている人は高いお金を払って認定研修を受けるか、
3級試験に合格するしかそもそも受けられないのです。
ただ、ここで私は2級の市販テキストと過去問をさらっとみて感じたのは、そもそも
わざわざ認定講習なり講座を取ってまで受ける試験なのか?と感じたのです。
独学で合格できるものではないかと。
しかもFPの試験は年3回もあります。
そこで私は、コストと言う観点から3級を受けてとりあえず合格しておき、時期が来たら2級を受けると言う戦略をとりました。